自律神経を壊す
私は、某企業に所属する、アラサーのエンジニアです。
就職して6年目、結婚もした、さぁこれから、というときに、「自律神経失調症」になりました。
原因は、過労、仕事のストレス、です。
体調が悪く、体が全く動かなくなりました。
仕事に行けなくなったばかりか、外出すら、ほとんど出来ません。
そもそも体が動かないのに加えて、仕事を休んでいることの後ろめたさから、万が一でも知人に出会ってしまうことが、極度に怖かったのです。
病院では、うつ状態にあると言われました。
妻とその家族にも、遠く離れて過ごす両親にも、友人たちにも、とても心配をかけてしまいました。
特に妻は、私が病気になったのは、自分との結婚生活のストレスが原因ではないかと、ひどく思い悩んでいました。でも、体調が悪い当時の私には、どうすることもできません。一日中カーテンを締め切った電気も点けない部屋で、布団に包まって、辛い辛いとウーウー唸っているだけです。
そんな状態で数ヶ月。私も妻も、非常に危機的状況にあったと思います。この時もし、妻まで心を病んでしまっていたら、、、考えるのも恐ろしいです。
希望の光
しかし幸いなことに、数ヶ月たち、少し希望の光が見え始めました。
きっかけは2つありました。ひとつは、効く薬に巡り合ったこと。もうひとつは、妻の実家で飼っているワンコとの触れ合いです。
まず、薬。それまで飲んでいたSSRIという抗うつ薬に見切りをつけ、SNRIというものに変えたところ、調子が少し上向いてきたのです。外出が出来そうなくらいには。
そして、ワンコです。妻の実家は、私たち夫婦の住む家からすぐ近くなのですが、犬と触れ合うことが鬱病に良いと効き、妻の実家で飼っている「リボン」という名前のゴールデンレトリバーを、体調が良い時には散歩させるようになりました。
大きくて、人懐っこくて、明るい性格のリボンとのふれあいは、まさに効果てきめんでした。リボンの散歩は、今も続けています。
そして、子供ができた
そして、それから数ヶ月たち、さらに嬉しいことが起こりました。
妻が、子供を身ごもったのです。
30代に差し掛かった妻は、子供を欲しがっていました。もちろん、私も欲しかったです。しかし、私の当時の体調では、子作りはほとんど不可能に近いものでした。
しかし、妻の思いが勝りました。私の体調を考慮に入れた綿密な計画を立てて、なんとか妊娠することが出来たのです。
それから約9ヶ月、大変な妊娠期間と、壮絶なお産を経て、妻は無事、元気な男の子を産んでくれました。ありがたい限りです。
まだ生まれたばかりの息子は、おにぎりみたいな頭の形をしているので、一ヶ月現在、おにぎりくんと呼ばれています。とても、可愛いです。この子のためにも、病気を治そうと、強く思います。
そして今
今、私の体調はまだ完全には回復していません。
一度、復職を試みましたが、ドクターストップがかかってしまい、再度療養中の身です。今後、完全に回復する日が来るのかも、分かりません。友達に連絡を取ることすら、なぜかとても苦しい行為なのです。
ですが、体調の良い時には、書くことができます。読むことも、できるようになりました。すぐに疲れ果ててしまいますが、勉強したり、何かを作ることも、できるのです。
だから、おにぎりくんがこの世に生まれてきてくれた、この勢いで、ブログを始めることにしました。
おにぎりくんの世話に関することや、今後呼んであげたい絵本のこと。将来読んでほしい少し難しい本のこと。そして、病気のこと、家族のこと。
激変の時期にある私たちの記録を、このブログに綴っていきたいと思います。